宮台真司氏の脱原発と安倍政権考察が面白かった@小室直樹の世界

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最近ずっと小室直樹氏関連の本を読んでいまして、その中の一冊。

小室直樹の世界 / 橋爪大三郎 編集

小室直樹氏の功績などを、2011年に行なわれたシンポジウムの記録とその後の対談などから読み解いているんですが、その中の第Ⅲ部の中の宮台真司氏の語る脱原発と安倍政権の考察が面白かったので引用。

脱原発は対米自立が前提になる。対米自立は重武装化が前提になる。重武装化は憲法改正が前提になる。憲法改正はアジアの信頼醸成が前提になる。脱原発・重武装化・アジア信頼醸成は、対米自立を軸に、ワンセットで考える以外にない。

だが、安倍政権にはその気配は微塵もない。昔から極東の緊張が高まれば自動的に対米依存度が上がる。そうなると通商問題(TPP)でも原発問題でも日本の交渉力は覚束なくなる。そうして安部首相こそ極東の緊張を高める方向でスロットルを踏み続けてきた張本人だ。

だが、安倍批判では済まない。対米依存はいわば戦後の自明性である。対米自立なくしては政策的自由度がありえない内政的選択肢については、選択肢に気づかないフリを決め込むのが日本の政治家・マスコミ・国民の常だった。ならば、対米自立は当面ありえない。

となれば、日本でも「脱原発が妥当でも、原発推進が間違いだとは言えない」のだ。

小室直樹の世界 P382 より

将棋倒しのような論述でなるほどなぁ、と思わされる。言われてみればその通りだけどあまり言語化しては考えてなかったなぁ。

ではでは。

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